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運動するだけで報酬がもらえるアプリがある。詐欺のようにさえ聞こえるこのアプリが今、イギリス、アメリカで700万ユーザーに利用されているのだ。
そのアプリはSweatcoinと呼ばれ、その名の通り汗をかくこと、つまり歩く(走る)ことによってSweatCoin(以降、通貨として呼ぶ場合はSWCと記載)と呼ばれるアプリ内通貨が手に入る。そしてそのコインではfitbitを始めとしたフィットネス関連商品やPaypal15万円分などと交換することが可能なのだ。もちろん利用は無料だ。

この記事では、そのアプリの実態と実際にアプリを使ってみたレビューをお伝えする。


Sweatcoinとは

Sweatcoinはロンドンで2015年に創業開始したスタートアップだ。先ほど書いたとおり、歩数に応じで実物の報酬と交換可能なアプリ内通貨が得られるアプリを提供している。
アメリカ・イギリスのベンチャー界隈の注目企業の一つだ。昨年には4.1百万ポンド(約6億1千万円)もの資金を調達している。2018年1月現在、そのユーザー数は700万ユーザー以上、売上は前四半期対比で266%となった。
現在はアメリカとイギリスのみで利用可能だが近い将来ヨーロッパやアジアでの展開も視野に入れているという。

sweatcoin

SweatCoin 公式サイト

Sweatcoinの仕組み

SWCの稼ぎ方

インストール後、歩き始めると計測が開始され、1,000歩歩いた時点で0.95SWCが手に入る。
ただし、携帯を振ったりして歩数を稼ぐことを防ぐため、室内やジムでの歩行もカウントされない。つまりランニングマシン上で走っても意味はないということになる。
通常一日に稼げるコインは5SWCまでとなっている。これ以上稼ぎたい人はSWCを使って上限を引き上げる必要がある。最大30SWC/月で20SWC/日まで稼ぐことができる。

SWCの使い方

SWCの使い方には大きく分けて二種類ある。一つは他の人との受け渡しだ。つまり、送金システムがあると言える。
もう一つはもちろん賞品との交換だ。賞品は10SWCから交換ができる。賞品は主にフィットネス関連の賞品が多く、fitbitを始め、スポーツブラやプロテインなどが主要だ。20,000SWC〜とかなり高額だが、iphoneXやpaypal10,000ポンド(15万円)分、テレビもある。
対象の賞品は日毎に変化し、また必要なコイン数も変わるため1SWCがどれだけの価値があるか見極めるのは難しいが、1SWCあたりだいたい5〜7円だろう。

今後の展開

sweatcoinは自身の通貨を仮想通貨と呼んでいる。なぜならビットコインなどと同様にブロックチェーン技術を使おうとしているからだ。
「10年以内に税金の一部を払えるようにしたい」というのがSweatCoinの目標だ。
他の仮想通貨が徐々に市民権を得つつある今、同じ技術を利用しているSweatcoinが同様の権利を得るのはさほど難しいことではないように思える。
ビットコインのように高騰する前にコツコツと稼いで置くのも悪くないかもしれない。

Sweatcoinの課題

アプリのレビューに多く書かれているようにバッテリー消費が激しい。実際に使ってみたところ、私の携帯で全バッテリーのうち10%~20%のバッテリーを消費した。
アプリを利用していないときでも裏側で動いているため、バッテリーの消耗が激しいのだ。
また交換できる賞品の幅が狭く、iphoneやテレビなどと交換するために20,000SWC貯めるには通常4,000日(10年以上)、1日に稼げるSWCの上限を引き上げても1,000日(3年以上)必要だ。友達を紹介して稼ぐ手もあるが、これでは実際に高額商品と交換できた人は極少数だろう。

ビジネスモデル

Sweatcoinのダウンロード、基本利用は無料でアプリ内に広告も存在しない。これではお金の稼ぎようがないように思えるかもしれないが、Sweatcoinはユーザーに使ってもらうことでお金を生み出す仕組みを創っている。
まずは広告に近いが、SweatCoin上でユーザーが交換できる賞品として目立たせるためにスポンサー企業がお金を支払う。よく運動するユーザーに自社の商品を見てもらえるというだけで、価値があるのだ。

SweatCoin商品

次がユーザーの行動データだ。例え匿名であっても、1日に10,000歩歩くユーザーにアプローチできることには価値がある。これらのデータを健康保険会社などに売ることでSweatcoinは利益を出そうとしている。
健康保険会社やヘルスケア商品を扱う会社、従業員に運動をしてほしい会社との契約がSweatcoinの主な収入源ということだ。

競合

SweatCoinは革新的な技術を用いた新しい発想の商品だが、すでに競合が現れつつある。
BitWalkingは2018年1月現在まだβ版で情報は限られているが、基本的にはSweatCoinと同じ仕組みのようだ。ただし、こちらはすでにBitwalkingドル(W$)を買うことが可能だ。割引期間中で$800で1,000W$となっている。

CharityMilesは稼いだアプリ内通貨で何かを買うのではなく、チャリティ団体に寄付することができる。現在までに250万ドル(2億7千万円)もの金額を寄付している。
もし寄付に興味のある方はこちらの記事もあわせて読んでみてほしい。

0円から始める寄付の方法

SweatCoinの日本展開

SweatCoinの日本展開はまだ未定だが、サイトからメールアドレスを登録しておけば、利用が可能になった際に通知が来るようになっている。
通貨の概念が変わりつつある今、新しいものには恐れず挑戦してみたい。

ユーザーの評価 (2)

SweatCoin

SweatCoin(スウェットコイン)はロンドンで2015年に創業開始したスタートアップによる、歩いた歩数がアプリ内通貨SweatCoinに...

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