誰でだって世の中が良くなることを願っています。僕もその1人です。
ただ、この「世の中がよくなることを願う」人間には二種類いて、実際に何かをしている人間ともう一方はただ願っているだけの人間。
僕は間違いなく後者の人間でした。
これはまだ何もできなかった僕が始めた、0円からの社会貢献活動の話です。
[extoc]
gooddo – 指先でできる社会貢献活動
寄付できるほどにお金もなく、仕事も忙しかった僕が社会貢献活動なんてできるわけもありませんでした。
ただ、心の底でいつか世の中に役立つことをしたいと思いながら、何もせずfacebookを見ていたある日のことです。
公益財団法人に関わっている知り合いの1人がこんな投稿をしていました。
クリックするだけで寄付ができます!CIESF(公益財団法人)の支援をお願いします
詐欺まがいのような投稿に、正直眉唾ものだなぁと思いながらリンク先に飛びました。こうして初めてその存在を知ったのがgooddo(グッドゥ)というサイトでした。そこでは確かに、応援したい団体をクリックするだけで寄付ができる仕組みができあがっていたのです。
gooddoの仕組み
自分がお金を渡さず、お金を寄付するにはどうすればいいのでしょうか。答えはひっかけ問題のようですが、自分以外の誰かがお金をだせばいいのです。
つまり、gooddoでは企業がお金をだし、支援者が支援先を決めることで、ある意味寄付ができているということになるわけです。
画像元:gooddoとは
※ユーザーがgooddo内で「この団体を応援する」ボタンをクリックすることで、その団体にはポイントが溜まり、お金に変換されます。
しかしながら企業がそう簡単に寄付金を出せるはずがありません。この仕組、厳密にはgooddoのホームページ上に広告が掲載されており、そこから発生する収益などが寄付金の源となっているとのことです。
gooddoでは2014年の開始以来、支援金は1億6,000万円以上、768団体を支援してきています。
クリック募金から新たな取組へ
多額の寄付金を生み出し、社会に好影響を与えてきたgooddoですが、2018年1月をもってこの「応援ポイント」支援機能は終了するようです。サイト自体を閉じてしまうのか、別機能を新たにローンチするのかは不明です。理由は明確にされていませんが、2017年8月時点でユニークユーザー数が40万人とのことなのでサイトの広告費だけではなかなかスケールしないとの判断だったのかもしれません。
そしてgooddoが今、新たな事業として取り組んでいるのがみんなの優待です。このサービスではユーザーは月額490円で様々な特典を享受することができます。同時にgooddoが300円を寄付金へと回す仕組みです。
優待が使えるサービスは映画やカラオケ、ファミレス、ホテルなどかなり使い勝手がいい上、1回の割引が千円を超えるところも多く、お得な優待のように思えます。
初めて自分がした社会貢献活動の場がなくなるのは残念でなりませんが、gooddoが次のステップに進むことを応援したいと思います。
【2月10日更新】
gooddoのクリックで応援する仕組みはなくなり、楽天での買い物により寄付ができる仕組みへと変わっています。
gooddo経由で楽天で買い物すると、楽天からgooddoへ売上の一部が紹介料として支払われることになります。
いらない本は捨てない – キフボン
gooddoの次に見つけた寄付活動がキフボンでした。
本はKindle派だった僕は残念ながら使う機会がなかったのですが、本棚に本が溢れている人にはぜひ利用してほしい寄付の仕組みです。
キフボンの仕組み
仕組み自体はとても簡単です。本棚にあるいらない本をキフボンに発送すれば、その本が換金され、若者の自立支援の資金となります。
単に本を寄付するだけではその用途が限られてしまいますが、寄付された本を中古本屋(VALUE BOOKS)に買い取ってもらうことで現金化し、運営資金にしているというわけです。
また、買取がされなかった本に対しても公益活動をしている施設に寄贈し、施設利用者が読むことのできる環境を提供しています。(Book Gift Project)
買っても寄付・売っても寄付 – FCP
こちらはイギリスなどでは広く受け入れられている取り組みなのですが、日本ではまだ知る人は少ないですね。
最近では着なくなった服をメルカリに出品する人が増えてきたようですが、Fashion Charity Projectというサイトに出品すると、その売上が様々な社会貢献活動に寄付されます。
Fashion Charity Projectの仕組み
- 提供者:クローゼットに眠っている服を提供することで社会貢献活動が可能。また節税の対象にもなる。
- 購入者:服を購入することができ、同時に社会貢献活動が可能となる。
ちなみにイギリスでは街のそこかしこにDonationBin(寄贈箱)があり、服や靴などを入れることが可能です。僕自身、サイズが合わなかった服やまだきれるきれいな服はすべてここに入れています。
こちらはtraidという団体が扱っており、実際に店舗をもって運営しています。古くからチャリティ精神が旺盛なイギリスならではの文化ですね。
Fashion Charity Projectのレビューはこちら
そのTポイント、使ってる? – Yahoo!ネット募金
コンビニ、ガソリンスタンド等々で「Tポイントカードはお持ちですか」と聞かれ、なんとなく出しているTカード。
僕の場合、大した額でもなかったため、正直使うこともなく期限切れを迎えることが多かったというのが事実です。
Yahoo!ネット募金では、その使わないTポイントを1ポイントから寄付することが可能なのです。
また最近では寄付に対して返礼品を出す団体もでてきています。返礼はくじ引きになるため全員がもらえる訳ではないですが、ちょっとした楽しみになりますね。
返礼品が過剰になるのは本末転倒ですが、返礼品を通してより実情を知ってもらうという目的であれば返礼品の価値はあるのではないでしょうか。
返礼品つきの寄付:【1 more LOVE キャンペーン】ガーナにあなたの「LOVE」を贈ろう!
まとめ
内閣府が発表した「社会貢献・寄附等への意識調査」の結果によると、9割の人が「社会のニーズや課題に対して市民の自主的な取組みが大切であると考えている」という回答する一方で、「NPO法人に寄附したい」と思う人の割合は2割程度だったそうです。
寄付のハードルはまだまだ高いようですが、まずは0円から寄付を始めるのはいかがでしょうか。
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